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InstagramとYouTubeでボイトレ生徒を集める方法|発信が苦手でもできる型

8月26日
読了時間: 10分

更新日:9月17日

スマホを三脚に固定し、撮影スタジオでストライプ服の人物が箱を扱う様子を映している。背景にソフトボックスがぼけて見える。

結論:発信が続かない原因は、量でも編集スキルでもありません。「誰に向けて、何に尖らせるか」を決めていないから、毎回ゼロから考えることになって疲れるんです。先に絞ってしまえば作るものは毎回決まるので、発信が苦手な人ほど広げないほうが続きます。


この記事でわかること

  • 発信が続かない本当の原因は「広すぎること」

  • 得意なアーティスト1組に尖らせるところから始める理由

  • InstagramとYouTubeの役割の違いと、どちらから始めるかの決め方

  • 媒体は「伸びるほう」ではなく「自分の性格に合うほう」で選ぶ

  • 苦手なジャンルの依頼が来たときの考え方




ウタ子「SNSで集客したほうがいいのは分かるんですけど、何を発信すればいいのか分からなくて」




MASAYAH「それ、僕も最初そうでした。とりあえず歌ってみたり、機材を紹介してみたり」




ウタ子「伸びました?」




MASAYAH「見事に何も起きませんでした。今なら理由が分かります。誰に向けてるのか、自分で決めてなかったんですよ」




発信が続かない原因は、量ではなく「広すぎること」


結論:発信が止まる一番の原因は、ネタ切れではなく「何を出してもいい状態」です。範囲が広いほど毎回の判断が増え、判断が増えるほど手が止まります。


これ、あるあるだと思うんですが、最初はみんな「ボイトレ全般」で始めるんですよ。高音も、音痴も、滑舌も、機材も、全部扱える。一見すると強そうじゃないですか。でも実際は、毎回「今日は何を出そう」から始まるので、撮る前にもう疲れてるんです。


ボイストレーナーの発信が止まるのは、だいたいここです。ネタが無いからではなく、ネタが多すぎて選べないから止まる。だから最初にやるのは「増やす工夫」ではなく「捨てる決断」になります。


得意なアーティスト1組に尖らせる


結論:発信の範囲は、ジャンルではなく具体的なアーティスト名で絞るのが一番早いです。「洋楽が得意です」より「稲葉浩志さんのあの声の出し方を分解します」のほうが、誰に向けた発信なのかが一瞬で伝わります。


僕が受講生の開業相談でいつも言うのは、得意なアーティストに特化して尖らせてください、ということです。稲葉浩志さん、ONE OK ROCKのTakaさん、自分がいちばん研究してきた人の名前を出してしまう。実名を出した瞬間に、その曲を歌いたい人が「これは自分向けだ」と気づけるんですよ。


ここが効くのは集客だけじゃなくて、実は続けやすさのほうが大きいです。1組に絞ると、次に何を撮るかを考えなくて済みます。キーの話、ブレスの位置、あの叫びの作り方、サビ前の入り方。1人のアーティストから出てくる論点だけで、しばらく困らないんです。




ウタ子「でも、それだと他のファンの人が来なくなりませんか」




MASAYAH「来なくなります」




ウタ子「即答しますね」




MASAYAH「そこは覚悟です。ただ、来た人の『この人に習いたい』の濃さが全然違うので。広く浅く知られるより、狭く深く刺さるほうが、体験レッスンには確実につながります」




苦手なジャンルは、ニーズが来てから研究すればいい


結論:絞ることの怖さは「対応できないジャンルが来たらどうするか」ですが、そこは依頼が来てから研究すれば間に合います。最初から全部を守備範囲にしておく必要はありません。


僕自身、Mrs. GREEN APPLEはずっと苦手意識がありました。でも生徒さんから求められる場面が増えてきたので、腹をくくって研究したんです。1年かからずに、普通に教えられるようになりました。苦手は、必要になった時点で潰せば間に合うんですよ。


これは順番の話です。先に全部を用意してから発信を始めようとすると、いつまでも始まりません。得意な1組で発信を始めて、必要が出たら増やす。この順番なら、発信も指導の幅も同時に育っていきます。


集客チャネル全体をどの順番で組むかは、こちらにまとめています。



InstagramとYouTubeの役割は違う


結論:Instagramは見つけてもらう入口、YouTubeは信頼してもらう場所です。同じ内容を同じペースで両方に流すのではなく、役割を分けたほうが結果的に手数が減ります。


Instagramのリールは、まだあなたを知らない人の画面に出ていく力があります。かわりに、過去の投稿がどんどん流れていくので、情報が積み上がりません。YouTubeは逆で、いきなり広がることは少ないかわりに、検索や関連動画から半年後・1年後にも見つけてもらえます。


僕のチャンネルは、登録者が8万人台まで来るのに何年もかかっています。動画も577本あります。1本で何かが起きたことは一度もなくて、全部あとから効いてきたという感覚です。ライブ配信も同じで、あれは基本的に「時間を売っている」状態なので、その場は盛り上がっても資産にはなりません。繰り返し再生されるものを1本ずつ置いていくほうが、長い目で見るとファンが育ちます。


もうひとつ、地味ですが大事な話をします。発信は1つの媒体に集中させないでください。 アカウントが止まったり、表示が急に伸びなくなったりしたとき、そこに全部を置いていると、つながっていた人ごと失います。入口と蓄積で2か所に分けておくのは、リスクの話としても意味があるんです。


媒体は「伸びるほう」ではなく「自分の性格に合うほう」で選ぶ


結論:どちらから始めるかで悩む必要はありません。判断軸は伸びしろではなく、自分がどちらなら平気で続けられるかです。


受講生と発信の話をしていて、僕がよく聞くのはこれです。人前でその場で喋るのが平気なタイプか、それとも撮り直せるほうが落ち着くタイプか。ライブ配信が向いている人もいれば、編集して出せる動画投稿でないと苦しい人もいます。ここを性格で選ばずに「伸びるらしいから」で選ぶと、だいたい3週間で止まります。


決め方はシンプルで、次の3つでいいです。

  • ①どちらの形式なら、準備ゼロでも出せそうか(これが続く側です)

  • ②その形式を、週に1本置ける時間がどこにあるか(無いなら頻度のほうを下げます)

  • ③絞ったアーティスト1組で、最初の3本の題材が浮かぶか(浮かばないなら、絞り方がまだ広いです)


投稿の中身そのもの、つまり何を撮るかについては、集客記事のほうで具体的に扱っています。ひとつだけ先に言っておくと、生徒さんが見たいのは「あなたがどれだけ歌えるか」ではなく「自分がどう変わるか」なので、歌っている動画よりレッスンしている動画のほうが体験レッスンにはつながります。


副業として週末だけ動かす場合の時間の作り方は、こちらが近いです。



発信を始める前に、1つだけ決めておくこと


結論:完璧な計画は要りません。ただし「誰の、どの悩みに向けて発信するのか」の1行だけは先に決めてください。ここが空欄のまま始めると、投稿がブレて、ブレた投稿は自分でも見返したくなくなります。


書き方は本当に1行で十分です。「◯◯を歌いたいけど高音で潰れる人へ」。これだけ決まっていれば、迷ったときに戻れます。


そして発信は、宣伝というより教え方を先に見せておく行為だと思ってください。レッスンを受ける前から「この人はこういう教え方をするんだ」と分かっていることは、申し込む側にとってかなり大きい安心材料です。オンラインで教えるつもりなら、実際のレッスンの回し方まで見えているとさらに強いです。



開業全体の中でSNSをどこに置くかは、こちらで整理しています。



🤔 よくある誤解Q&A


Q. フォロワーが少ないうちは集客できないのでは。


A. 人数より濃さです。絞った発信で集まった少人数のほうが、広く集めた大人数より体験レッスンにつながります。


Q. 得意なアーティストを1組に絞ると、仕事の幅が狭くなりませんか。


A. 狭くなるのは発信の範囲であって、指導の範囲ではありません。必要が出たジャンルは、そのときに研究すれば十分間に合います。


Q. InstagramとYouTubeは両方同じように運用すべきですか。


A. 役割が違うので、同じペースにする必要はありません。入口と蓄積、と分けて考えたほうが手数が減ります。


Q. 編集が下手なので、出す前に勉強したほうがいいですか。


A. 編集の質が理由で選ばれなかった生徒さんを、僕は見たことがありません。それより「この人に教わりたいか」が先に見られています。


❓ よくある質問(FAQ)


Q1. 発信が苦手でもSNSでボイトレ生徒を集められますか?


A. 集められます。苦手な人ほど範囲を絞ってください。得意なアーティスト1組に尖らせると、毎回の題材を考える負担が消えるので、発信そのものが続きます。


Q2. InstagramとYouTubeは、どちらから始めるべきですか?


A. 伸びやすさではなく、自分の性格に合うほうから始めてください。その場で喋るのが平気ならライブ配信や短尺、撮り直せるほうが落ち着くなら動画投稿が続きます。


Q3. InstagramとYouTubeの役割の違いは何ですか?


A. Instagramは知らない人に見つけてもらう入口、YouTubeは検索や関連動画から時間をかけて信頼を積み上げる場所です。どちらか一方だけに集中させず、2か所に分けておくとリスク分散にもなります。


Q4. 何を投稿すれば体験レッスンにつながりますか?


A. 歌っている動画より、教えている動画です。生徒さんが見たいのは、あなたの歌唱力ではなく「自分がどう変わるか」だからです。


Q5. 得意ではないジャンルの相談が来たらどうすればいいですか?


A. 来てから研究して構いません。苦手意識のあるアーティストでも、必要に迫られてから向き合えば、指導できる状態まで持っていけます。


Q6. どのくらいの頻度で発信すればいいですか?


A. 頻度より、止まらないことです。週1本を半年続けるほうが、毎日出して3週間で消えるより確実に効きます。置ける時間から逆算して決めてください。


✏️ まとめ:広げないから、続く


InstagramとYouTubeでの集客は、発信力のある人だけの話ではありません。決めるのは「誰に向けて、何に尖らせるか」の1行だけで、そこが決まれば、何を撮るかで悩む時間はほとんど消えます。


僕のチャンネルも、1本で何かが変わったことは一度もありませんでした。今日出した1本が効いてくるのは、たぶん自分が忘れた頃です。 だからこそ、続けられる形にしておくことが全部の前提になります。広げないでください。狭いほうが、遠くまで行けます。




ウタ子「結局、明日は何を撮ればいいですか」




MASAYAH「いちばん好きなアーティストの、いちばん難しいところを1つ。それだけです」




ウタ子「私、そこ歌えないんですけど」




MASAYAH「歌えなくていいんです。教える側は、どうすれば歌えるかを知ってる人なので」




教える側に回ることそのものが、自分の歌にも返ってきます。



これまで15年・約3,000人を教えてきたMASAYAHのラニーボーカルスクール東京が認定する、ラニーシンガーズアカデミー(LSA)では、発声理論から指導の言語化までをオンラインで学べます。自分の場合はどこに尖らせるのがいいのかも含めて、無料の個別相談で一緒に整理できます。



今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。



歌で世界を一つに MASAYAH(手書き署名)


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著者:MASAYAH


明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。


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