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副業ボイストレーナーの始め方|週末だけ・月数万円からの現実的プラン

7月13日
読了時間: 10分

更新日:9月15日

自宅でキーボード伴奏をしながら歌を教えている女性2人の様子

結論:副業ボイストレーナーで最初に決めるのは金額ではありません。自分が確実に動ける曜日と時間です。そこが先に決まっていれば、価格も、引き受ける人数も、断り方も、全部そこから逆算できます。


この記事でわかること

  • 「月◯万円」から逆算するとたいてい折れる理由

  • 週4〜5時間の稼働で、現実的にどのくらいの規模になるのか

  • 副業で最初にやるべきは、自分の曜日と時間を先に出すこと

  • 最初の1人をお金のためではなく自信のために迎える意味

  • 本業を削らずに続けるための5ステップ




ウタ子「副業で歌を教えたいんですけど、まず何を決めればいいですか」




MASAYAH「動ける曜日と時間です」




ウタ子「えっ、金額じゃなくてですか」




MASAYAH「金額から決めた人、だいたい3か月で消えます」




ウタ子「言い方」




MASAYAH「すみません。でも本当にそうなんですよ」




「月◯万円」から逆算すると、たいてい折れます


結論:収入額を先に決めると、まだ1人も教えていない段階で焦りが生まれ、価格も集客の判断も全部そこに引きずられます。


副業を調べ始めると、まず目に入るのが金額です。月10万円、月20万円。そして多くの人が「その金額を作るには何人必要か」という逆算から入ります。合理的に見えますよね。私も昔はそう考えていました。


ただ、この逆算には抜けているものがあります。自分が週に何時間動けるのかという、いちばん動かしにくい数字です。


人数目標だけが先に立つと、集めるために単価を下げたくなります。逆に自信のなさから相場より高い金額を出して、申し込みがゼロのまま数か月が過ぎることもあります。どちらも「いくら欲しいか」から始めたせいで起きています。


先に決めるべき順番は逆です。動ける時間 → その中に入る人数 → 必要な単価。この順番なら、途中で無理が出ません。


週4〜5時間だと、どのくらいの規模になるのか


結論:副業の規模感は、想像よりずっと具体的に見積もれます。先に数字の形を知っておくと、焦りがかなり減ります。


実際に卒業生の開業相談で一緒に組んだ設計を、ひとつ紹介します。

  • 月謝10,000円(5,000円のレッスンを月2回)

  • 生徒10人を月2回ずつ

  • スタジオ代を差し引いた粗利が月およそ60,000円

  • これを回すのに必要な稼働が週4〜5時間


週4〜5時間。土日のどちらかを半日使えば届く範囲です。副業として現実的なのは、だいたいこのあたりの規模だと思っています。もちろん個人差がありますし、必ずこうなると約束できるものではありません。ただ「月20万円」から逆算するより、この形のほうがはるかに景色が見えるはずです。


単価も最初から高く置かなくて大丈夫です。2,000円から始めて、実績とともに2,500円、3,000円と段階的に上げていく。この刻み方のほうが、自分の感覚も追いつきます。


なお、レッスン場所を貸しスタジオにするなら、スタジオ代を引いてもマイナスにならない設計だけは最初に確認してください。ここを詰めずに始めると、教えるほど赤字という妙なことが起きます。




ウタ子「6万円って、思ったより少ないような多いような」




MASAYAH「週4〜5時間ですからね。時給で見ると悪くないです」




ウタ子「あ、たしかに」




MASAYAH「それに、この4〜5時間が本業を削らない場所にあるかどうかが本題です」




いちばん大事なのは、曜日と時間を先に出すこと


結論:副業が続くかどうかは、集客力でも指導力でもなく、自分の稼働枠を最初に相手へ提示できたかどうかでほぼ決まります。


これは受講生から業務委託の相談を受けたときに、いつも同じことを伝えています。最初の交渉がいちばん大事です。


スクール側と話すとき、多くの人は「そちらの空いている時間に合わせます」と言ってしまいます。感じのいい返事ですし、気持ちは分かります。でもこれをやると、平日の夜と土日がまるごと埋まり、本業が削られていきます。そして半年後に「思ったよりしんどい」と言ってやめることになる。


だから順番はこうです。自分が出せる曜日と時間を、先に、少し強気に提示する。 そのうえで相手の反応を見て折り合いをつける。


この順番が効くのは、スクールに所属する場合だけではありません。個人で生徒を取るときも同じです。先に枠を出しておけば、「その日は埋まっています」と言うのが、断りではなく事実の説明になります。枠がない状態で聞かれると、人はつい入れてしまうんですよね。


私は講師を迎える側にも立ってきましたが、先に条件を出してくる人のほうが、むしろ長く続いています。こちらとしても予定が組みやすいですし、無理が溜まって急にいなくなるということが起きにくい。強気に出して嫌われるのではないか、という心配は、たぶん考えすぎです。


学ぶ時間についても同じことが言えます。動画教材をすきま時間にちょこちょこ見るやり方は、続いているようで進んでいません。金曜の夜はここ、と決めて1〜1.5時間まとめて取る。 カレンダーに先に置いてしまう。教える枠も学ぶ枠も、押さえた人が勝ちます。


始め方の全体像から確認したい方は、開業の工程をまとめたこちらもどうぞ。



最初の1人は、お金ではなく自信のために教える


結論:副業を始めた人が最初につまずくのは集客ではありません。知識はあるのに、教える場数が足りなくて自信が持てないという一点です。


資格講座の最終試験でよく出会う光景があります。受け答えを聞くかぎり、知識も、レッスンの流れも、やり方も、もう身についている。的外れなことは一つも言っていない。それなのに本人は「自分なんかが教えていいんでしょうか」と言うんです。


足りていないのは知識ではなく、実際に人に渡した回数です。そしてこれは勉強では埋まりません。1人に教えるしかない。


だから最初は、無料でいいと思っています。卒業後にまずゼロ円でモニターを募集する。目的は収入ではなく、フィードバックをもらうことと、自分を客観的に見る場を作ることです。「説明が長かった」「そこ分かりにくかった」と言ってもらえる関係は、お金をもらっていないうちのほうが作りやすい。


ここで得た「自分はどこで詰まるか」の記録が、そのまま自分の教材になります。単価を上げていくのは、それからで間に合います。


対面で教えるつもりなら、場所の問題は早めに確認しておいてください。後回しにすると、生徒が来てから慌てることになります。



本業を削らずに続ける5ステップ


結論:順番は「枠を決める → 中身を固める → 1人に教える → 単価を決める → 存在を知らせる」です。集客はいちばん最後で構いません。

  • ステップ1|動ける枠をカレンダーに置く:土日どちらか3時間まで、のように上限から決めます。増やすのはいつでもできますが、減らすのは気まずいので最初が肝心です

  • ステップ2|教える中身を他人に説明できる形にする:我流でも教えることはできます。ただ、生徒に質問されて答えられない経験が続くと、続かなくなるのは中身ではなく気持ちのほうです

  • ステップ3|身近な1人に教えてみる:30分、人に渡しきれるか。副業としてやっていけるかの試金石は、ここに全部出ます

  • ステップ4|単価は相場ではなく自分の納得で決める:「この内容でこの金額をもらって恥ずかしくない」と思える額から。低めに置いて段階的に上げるほうが、気持ちが追いつきます

  • ステップ5|完璧な発信を目指さない:まずは「歌を教えています」と身近な人に伝えるだけで十分です。仕組みづくりは生徒が3人を超えてから考えても遅くありません


年齢によって気をつける点は少し変わります。40代・50代から始める方は、こちらも合わせて読んでみてください。



🤔 よくある誤解Q&A


Q. 副業ボイストレーナーは資格がないと始められない?


A. 始めること自体に資格は必須ではありません。ただし生徒が増えるほど、質問に答えられるかどうかの差が出てきます。


Q. 副業なら価格を安くしないと生徒は集まらない?


A. 安さより中身です。ただし最初から高く置く必要もありません。低めから始めて段階的に上げるほうが、自分の感覚も追いつきます。


Q. スクール側の希望に合わせたほうが仕事をもらいやすい?


A. 逆です。自分の曜日と時間を先に出した人のほうが、結果として長く続いています。迎える側としても予定が組みやすいからです。


Q. 最初から有料で教えないと意味がない?


A. 意味はあります。無料モニターの目的は収入ではなく、率直なフィードバックをもらうことと、自分を客観的に見る場を作ることです。


Q. SNSのフォロワーが少ないと副業は無理?


A. 最初の1人から3人は、フォロワーではなく身近なつながりから来ます。発信力は後から育てられます。


❓ よくある質問(FAQ)


Q1. 副業ボイストレーナーは何から始めればいいですか?


A. 収入目標を立てる前に、自分が確実に動ける曜日と時間をカレンダーに確保することから始めてください。その枠に入る範囲で人数と単価を決めると、本業と衝突しません。


Q2. 週にどれくらいの時間があれば副業として成り立ちますか?


A. 一例として、月謝10,000円(5,000円のレッスン月2回)の生徒10人を、週4〜5時間の稼働で回す設計があります。スタジオ代を引いた粗利は月およそ60,000円です。あくまで一例で、個人差があります。


Q3. 本業を辞めずに続けられますか?


A. 続けられます。ポイントは最初に上限を決めることです。土日どちらか3時間まで、のように枠から決めておくと、本業に疲れが出る前に歯止めがかかります。


Q4. 単価はどう決めればいいですか?


A. 相場を真似るのではなく、2,000円程度から始めて実績とともに2,500円、3,000円と段階的に上げる方法が現実的です。最初から高く置くと、自分の気持ちが追いつかず申し込みも入りにくくなります。


Q5. 最初の生徒はどうやって見つけますか?


A. 知人や友人に無料のモニターとして教えるところから始めるのが確実です。目的は収入ではなく、フィードバックを受け取ることと、自分の課題を知ることです。


Q6. 副業から独立を目指すこともできますか?


A. できます。副業のうちに教える場数と小さな実績を積み、そのうえで開業の全体設計に進む流れが無理がありません。現職の収入がある状態のほうが、価格も方針も落ち着いて決められます。


✏️ まとめ:枠を決めた人から、続いていく


副業ボイストレーナーで先に決めるのは、金額ではなく動ける曜日と時間でした。枠が決まっていれば、人数も単価も断り方もそこから逆算できます。週4〜5時間で月6万円ほどという規模も、決して夢物語ではありません。


そして最初の1人は、お金のためではなく自信のために教えてください。知識はもう足りているのに一歩が出ない人を、私はたくさん見てきました。足りないのは回数だけです。




ウタ子「枠を先に出すって、なんだか勇気いりますね」




MASAYAH「いりますよ。でも出さなかった人のほうが、あとで苦しくなります」




全体像を最初から確認したい方は、まずこちらから読んでみてください。



これまで15年・約3,000人を教えてきたMASAYAHのラニーボーカルスクール東京が認定する、ラニーシンガーズアカデミー(LSA)では、発声理論から指導の言語化までをオンラインで学べます。副業として週何時間から始めるのが現実的か、無料の個別相談で一緒に設計できます。



今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。



歌で世界を一つに MASAYAH(手書き署名)


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著者:MASAYAH


明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。

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