リップロールができない・効果がわからない人へ|正しいやり方と高音につなげるコツ

結論:リップロールができない原因の多くは、唇の力みと息の勢い不足です。そして、できるようになっても音程をなぞるだけでは高音は変わりません。リップロールの「プルプル」を保ったまま声の響く場所を動かす練習をして、初めて高音やミックスボイスにつながります。
この記事でわかること
リップロールで唇が震えない原因と直し方
リップロールが高音の練習になる理由
「やっているのに効果がない」人が見落としていること
リップロールを地声の高音につなげる練習の順番
ウタ子「リップロール、ぶるぶるってやるやつでしょ。私、唇が全然震えないんだけど😑」
MASAYAH「最初はみんなそう。唇より先に心が折れる人、けっこういる」
ウタ子「それ私のこと? で、できるようになったら高音出るんでしょ?」
MASAYAH「そこが落とし穴😏 震えるだけじゃ、高音はまだ出ない」
ウタ子「は? じゃあ何のためにやってんのよ」
MASAYAH「いい質問。そこ聞ける人は伸びるよ」
ウタ子「話そらさないで。理由を聞いてんの😒」
MASAYAH「ちゃんと理由あるから。最後まで読んだら、たぶん君のリップロール変わるよ🔥」
リップロールで唇が震えない原因と直し方
結論:唇が震えない原因は、主に「唇や口のまわりに力が入っている」「息の勢いが足りない」の2つです。唇をゆるめて、一定の勢いの息を送ると震えやすくなります。
リップロールは、閉じた唇に息を当てて、唇をプルプルと震わせながら声を出す練習です。唇が震えないときは、だいたい次のどちらかが起きています。
唇を強く結んでいる:唇が固いと、息が当たっても揺れません。唇は「閉じている」より「軽く触れている」くらいが目安です
息が途中で弱くなる:息の勢いが落ちると、プルプルがすぐ止まります。息の量より、同じ勢いで出し続けることのほうが大事です
それでも震えにくい場合は、両手の人差し指で口角の少し横、頬を軽く持ち上げてみてください。唇まわりの重さが減って、震えやすくなります。これは補助輪なので、慣れたら外して大丈夫です。
リップロールが高音の練習になる理由
結論:リップロールは、唇で息の出口に適度な抵抗を作るので、喉に力を入れなくても声が出やすい状態になります。この「喉が楽なまま高い音まで行ける感覚」を体に覚えさせられるのが、高音の練習として使われる理由です。
高い音で苦しくなる人の多くは、喉で頑張って音程を作っています。リップロールをしているあいだは、唇のプルプルを保つために息を一定に流し続ける必要があるので、喉で押す余裕がなくなります。結果として、普段より楽に高いところまで声が届く。
レッスンでも、高い音になると早めに裏声へ逃げてしまう癖のある生徒さんに、リップロールを使って「地声っぽい響きのまま持ちこたえるルート」を体験してもらうことがあります。いつもひっくり返る音を、リップロールなら越えられる。この体験が、高音の練習の出発点になります。
地声と裏声の切り替わりでひっくり返る悩みは、こちらでも詳しく扱っています。
「やっているのに効果がない」人が見落としていること
結論:リップロールで音階やメロディーをなぞるだけでは、響く場所が動かないまま音程だけが上下します。音が上がるにつれて、声の響きを胸から頭の方へ移していく意識(共鳴移動)を一緒に練習しないと、ミックスボイスにはつながりません。
ここが一番大事なところです。リップロールが上手にできるようになった人ほど、ここで止まりがちです。毎日プルプルやっている。音階もきれいに上がる。でも、普通に歌うと高音はやっぱり苦しい。
原因は、リップロールを「音程をなぞる練習」で終わらせていることです。高音を楽に出すには、音が上がるにつれて声の響く場所を胸のあたりから、口の奥、鼻の奥、頭の方へと少しずつ移していく必要があります。リップロールは、この移動を喉の力みなしで練習できる道具です。なぞるだけではもったいない。
ウタ子「響きを移すって言われても、正直ピンとこないんだけど😕」
MASAYAH「低い音は胸がビリビリして、高い音は頭の奥が鳴る感じ。手を当てるとわかるよ」
ウタ子「ふーん。じゃあリップロールしながら、それを感じればいいってこと?」
MASAYAH「そう。プルプルは保ったまま、鳴る場所だけ上に連れていく」
ウタ子「言うのは簡単だよね、ほんと」
MASAYAH「言うのも簡単だし、僕はやるのも簡単🎓 君もすぐできるようになるって」
リップロールを地声の高音につなげる練習の順番
結論:①唇が安定して震える状態を作る、②響きの移動を意識してリップロールで音階を上がる、③同じ感覚のまま母音に切り替える、の順で進めると、リップロールの楽さを実際の歌声に持ち込めます。
ステップ1|唇のプルプルを安定させる
音程をつけず、楽な高さで、一息のあいだプルプルが止まらないようにする
途中で止まるなら、唇の力を抜くか、息の勢いをそろえる
ステップ2|響きの移動を意識して音階を上がる
胸に片手、頭のてっぺんにもう片方の手を当てて、リップロールで低い音から高い音へゆっくり上がる
低いところでは胸の振動、高くなるにつれて頭の方の振動を感じられるかを確かめる
途中で喉が締まる感じがしたら、そこで一度止めて、もう一度下から上がり直す
ステップ3|同じ感覚のまま母音に切り替える
リップロールで高い音まで上がったら、プルプルを止めてそのまま「う」や「お」の母音に切り替える
リップロールのときの楽さが保てていれば成功。喉が急に頑張り始めたら、ステップ2に戻る
ステップ4|歌のフレーズで試す
いつも苦しくなるサビの一節を、まずリップロールで歌い、次に同じ感覚で歌詞をつけて歌う
一曲通しではなく、苦しい一節だけを取り出して繰り返す
練習の意図を自分に説明しながら進めると、ただの作業になりにくくなります。
🤔 よくある誤解Q&A
Q. リップロールができないと、高音は出せるようにならない?
A. いいえ。リップロールは高音の感覚をつかむための道具の一つです。どうしても唇が震えない人は、舌を震わせるタングトリルや、ストローをくわえて声を出す練習でも同じ方向の練習ができます。
Q. リップロールを長くやればやるほど効果が出る?
A. いいえ。音程をなぞるだけの練習を長く続けても、響きの移動を意識しなければ歌声は変わりにくいです。時間より、何を意識しているかが大切です。
Q. リップロールで高い音が出れば、もう高音は出せている?
A. まだ途中です。リップロールの楽な感覚を、母音や歌詞をつけた声に持ち込めて初めて、歌の高音として使えるようになります。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. リップロールができないのはなぜですか?
A. 主な原因は、唇や口のまわりに力が入っていることと、息の勢いが途中で弱くなることです。唇は軽く触れる程度にゆるめ、同じ勢いの息を出し続けると震えやすくなります。
Q2. リップロールにはどんな効果がありますか?
A. 唇で息の出口に抵抗を作るため、喉に力を入れずに声を出しやすくなります。喉が楽なまま高い音まで声を届かせる感覚を、体に覚えさせる練習になります。
Q3. リップロールを続けているのに高音が出ないのはなぜですか?
A. 音程をなぞるだけで、声の響く場所を胸から頭の方へ移していく意識(共鳴移動)が抜けている可能性があります。リップロールをしながら響きの移動を感じ、その感覚のまま母音に切り替える練習を加えてください。
Q4. リップロールの練習はどのくらいの時間やればいいですか?
A. 長さより質が大切です。歌う前のウォーミングアップとして短く行い、喉が楽な感覚を確認してから歌に入る使い方がおすすめです。
✏️ まとめ:リップロールは「なぞる」より「連れていく」
リップロールは、唇がゆるみ、息が一定に流れれば誰でもできるようになります。大事なのはその先です。プルプルを保ったまま響く場所を上へ連れていき、その楽な感覚を母音と歌詞に持ち込む。この順番で練習すると、リップロールはただの準備運動から、高音を変える練習に変わります。
ウタ子「さっきから唇ぶるぶるやってたら、ちょっと震えるようになった😳」
MASAYAH「ほらね。君、飲み込みが早いんだよ」
ウタ子「褒めても何も出ないって。で、次は響きを上に連れていくんでしょ」
MASAYAH「そう。そこまでいけたら、サビが変わる」
ウタ子「…サビが変わるのは、ちょっと見てみたい」
MASAYAH「見せてよ。楽しみにしてる😏」
一人でやってみて「これ合ってるのかな?」となったら、無料体験レッスンで一度プロの耳を借りてみてください。
今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。

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著者:MASAYAH
明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。


