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大人のボイトレ完全ガイド|始め方・費用・上達までの道のり

8月30日
読了時間: 9分

更新日:9月22日

白いヘッドホンをつけた男性が、スマホを手に笑顔で歌い踊る。明るいリビングでソファが背景にある。

結論:大人のボイトレは、才能や年齢の話ではありません。自分の声に今なにが起きているかを知って、順番どおりに直していく作業です。


そして大人がいちばん多く詰まるのは、下手だからではありません。「できるようになったのに、曲では使えない」という詰まり方です。


この記事でわかること

  • 大人のボイトレで実際に起きている詰まり方

  • 何から始めればいいか(最初にやるのは教室探しではありません)

  • 費用の考え方と、独学と教室の分かれ目

  • よくある悩みの、症状別の入口

  • 1回で変わるものと、時間がかかるものの違い




ウタ子「大人になってから始めるの、正直もう遅くないですか」




MASAYAH「遅くないです。ただ、大人には大人の詰まり方があります」




ウタ子「どういう詰まり方ですか」




MASAYAH「真面目に練習して、できるようになって、それでも曲で使えないやつです」




ウタ子「いちばん心折れるやつじゃないですか」




MASAYAH「折れます。でも原因がはっきりしているので、そこは安心してください」




大人のボイトレで実際に起きていること


結論:大人は真面目に練習するので、部品はできるのに組み立てで止まるという詰まり方をします。下手だから伸びないのではありません。


以前、40代後半の方が相談に来られたことがあります。その方はYouTubeのボイトレ動画を2ヶ月間きちんと実践していて、実際に音域は上がっていました。ちゃんと成果が出ていたんです。


でも、曲を歌ってもらうと使えていませんでした。練習では出る高さの音が、歌の中に入った瞬間に出ない。本人としては「2ヶ月やってこれか」と落ち込むわけですが、僕から見ると伸びていないのではなく、練習と歌が接続されていないだけでした。


これ、大人に本当に多いです。真面目な方ほど、エクササイズを正しくやることが目的化してしまう。腹筋をつけたのに走り方を習っていない、みたいな状態です。


だから最初にお伝えしたいのは、順番があるということです。「今の自分の声に何が起きているか」を先に知ると、この接続の手間がまるごと減ります。


始め方:最初にやるのは教室探しではありません


結論:いきなり教室を探すのではなく、自分の悩みを具体的な言葉にするところから始めると、その後の選択が全部ラクになります。

  • ①「歌が下手」を分解する:下手、では何も決まりません。「サビで喉が締まる」「裏声がスカスカ」「高音になると細くなる」くらいまで割ってください。ここまで割れれば、もう半分は解決の方向が見えています

  • ②どちらを知りたいかを決める:全体的に今どういう状態なのかを知りたいのか、特定の1曲が歌えない原因を突き止めたいのか。実はこれ、体験レッスンの最初に僕が本人に選んでもらっていることでもあります。ゴールが違うと、その場でやることが変わるからです

  • ③独学で試すか、人に聴いてもらうかを決める:気軽に試したいだけなのか、期限や目標があるのか。ここで分かれます


②を自分で選べるようになっておくと、体験レッスンに行ったときの時間の使い方が変わります。「なんとなく見てもらう」が一番もったいないので。


独学と教室で迷っている方は、こちらで正直に比較しています。



費用の考え方:安いか高いかではなく、何を買っているか


結論:独学は低コストで始められますが、自分が今どうなっているかを教えてくれる人がいないという一点だけが弱点です。教室はそこにお金を払っています。


費用だけを並べれば独学が圧倒的に安いです。これは事実なので曲げません。


ただ、さきほどの40代後半の方の例がそのまま答えになっていて、独学でも音域は上がるんですよ。上がります。上がらないのは「今の自分がどう聞こえているか」の情報だけです。そこが分からないまま続けると、合っているフォームも間違っているフォームも同じだけ定着します。


なので、費用の判断は「高い・安い」ではなく「自分は今どっちで詰まっているか」で決めると、たぶん間違えません。やり方が分からないなら独学で足ります。やっているのに変わらないなら、耳を借りたほうが早いです。


教室を検討するなら、見るべきポイントはこちらにまとめてあります。



よくある悩み・症状別の入口


結論:「喉が締まる」「裏声がスカスカ」「高音が細くなる」は、それぞれ原因がまったく別です。自分の症状に近いものから読んでください。


大人の方から実際によく相談されるのは、だいたいこのあたりです。


声の悩みは複数の原因が絡んでいることも多いので、一つ読んで当たらなければ、隣の症状も見てみてください。




ウタ子「全部当てはまる気がしてきました」




MASAYAH「よくあります。だいたい大元は1つなので、順に潰せば減ります」




年代別:始めるタイミングに「遅い」はありません


結論:30代・40代・50代、それぞれに伸び方があります。大人は理解力を使えるぶん、無駄打ちが少なくて済みます。


「もう歳だから」で止まる方が多いのですが、大人の強みははっきりしていて、理屈で納得してから動けることです。子どもは真似で伸びますが、大人は仕組みを理解すると一気に近道します。さっきの「部品と組み立て」の話も、大人だからこそ説明すれば通じます。


年代別の考え方は、こちらで詳しく書いています。



1回で変わるものと、時間がかかるもの


結論:鳴り方は1回で変わることがありますが、癖が抜けるのには時間がかかります。 ここを分けて考えると、焦らずに済みます。


たとえば、声帯の閉じ方を段階的に行き来してもらう練習があるのですが、これは初回で結果が出ることがあります。実際に「絶対出ません」と言っていた方が、その場で2音高い声を普通に出したことがありました。本人が一番びっくりしていました。


一方で、力んで歌う癖や、息を吸わずに喋りの延長で歌ってしまう癖は、その日には抜けません。こっちは反復の世界です。


なので「◯回で上手くなりますか」という質問に、僕は正直に2つに割って答えています。鳴り方が変わる体験は、早ければその日に起きます。それが当たり前になるまでには、時間がかかります。


ちなみに、日常でできることもあります。飲み会の席では「でかい声を出さない」と自分に言い聞かせること。全員の声量の基準が上がっていく場所なので、放っておくと毎回そこで削られます。あとはイントロで一度深呼吸して、落ち着いてから歌い出すこと。この2つだけでもだいぶ違います。


🤔 よくある誤解Q&A


Q. ボイトレは若いうちに始めないと意味がありませんか。


A. いいえ。大人は理屈で理解してから動けるぶん、無駄打ちが少なくて済みます。


Q. 歌が下手な人だけがやるものですか。


A. いいえ。うまく歌えているように見える方ほど感覚だけに頼っていることがあり、仕組みを知り直す価値があります。


Q. 独学だけで十分で、教室は要らないのでは。


A. 目的によります。やり方が分からない段階なら独学で足ります。やっているのに変わらない段階になったら、耳を借りるほうが早いです。


Q. 音域が上がれば歌も上手くなりますか。


A. 直結しません。練習で出る音と、曲の中で出る音は別物です。そこが接続されていないまま止まる方が本当に多いです。


Q. 一度始めたら、しばらくやめてはいけませんか。


A. そんなことはありません。まず体験レッスンなどで一度試してみて、合うかどうかを確かめるところからで大丈夫です。


❓ よくある質問(FAQ)


Q1. 大人からボイトレを始めても遅くないですか?


A. 遅くありません。大人は仕組みを理屈で理解してから練習できるため、闇雲に回数を重ねるより効率よく進められます。


Q2. 何から始めればいいですか?


A. 教室探しより先に、自分の悩みを具体的な言葉にしてください。「歌が下手」を「サビで喉が締まる」まで割ると、次にやることが決まります。


Q3. 独学と教室、どちらがいいですか?


A. やり方が分からない段階なら独学で足ります。やっているのに変わらない段階なら、今どう聞こえているかを教えてくれる人が必要です。


Q4. 独学で音域は上がったのに曲で使えません。なぜですか?


A. 練習と歌が接続されていないためです。エクササイズで出る音と、歌詞やメロディが乗った状態で出る音は別物で、その橋渡しを練習していないと起こります。


Q5. 上達までどのくらいかかりますか?


A. 2つに分かれます。声の鳴り方が変わる体験は早ければ初回に起きますが、力みなどの癖が抜けて当たり前になるまでには反復の時間がかかります。


Q6. よくある悩みにはどんなものがありますか?


A. 喉が締まる、裏声がスカスカになる、高音が細くなる、歌うと喉が痛くなる、などです。症状ごとに原因が違うので、近いものから読んでください。


Q7. 教室選びで失敗しないコツはありますか?


A. 金額だけで選ばないことです。体験レッスンで、自分の声に起きていることを言葉にして返してくれるかどうかを見てください。


✏️ まとめ:まず「知る」。順番はそこからです


大人のボイトレは、才能でも年齢でもなく、自分の声に何が起きているかを知り、順番どおりに直していく作業です。独学で音域が上がったのに曲で使えないのは、伸びていないのではなく、まだ接続されていないだけです。


焦らなくて大丈夫ですが、ひとつだけ。上達したい気持ちより、「今これで困っている」という感覚のほうが人を動かします。 困っているなら、それは始めどきです。


この記事を入口に、自分の症状に近いところから読み進めてみてください。


なお、教え方のほうから自分の歌を変えていくという、少し変わった近道もあります。





ウタ子「一人でやってみて、合ってるか分からないときは?」




MASAYAH「そのときは耳を借りてください。一番手っ取り早いので」




一人でやってみて「これ合ってるのかな」となったら、無料体験レッスンで一度プロの耳を借りてみてください。今の声に何が起きているかをその場でお伝えします。



今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。



歌で世界を一つに MASAYAH(手書き署名)


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著者:MASAYAH


明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。


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