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ボイトレ体験レッスンで見るべき5つのポイント|失敗しない教室選び

9月2日
読了時間: 9分

更新日:5 日前

白い小さな音楽スタジオ。中央にドラムセットとマイクスタンド、床にギターやケーブル、左に木目のベンチ、右に観葉植物。

結論:体験レッスンで見るべきは「その場で上手くなったか」ではありません。講師の側には初回を組み立てる設計図があって、それを知っていれば、見るべき場所は5つに絞れます。


この記事でわかること

  • 体験レッスンの時間で、講師側が何をやっているか

  • 受ける側が見るべき5つのポイント

  • 「その場で決めてはいけない」は本当か

  • その場で変わらなくても大丈夫な理由

  • 受ける前に一つだけ決めておくといいこと




ウタ子「体験レッスン行ったんですけど、良かったのかどうか分からなくて😕」




MASAYAH「あるあるです。見る場所を知らないと、そうなります」




ウタ子「見る場所、あるんですか」




MASAYAH「ありますよ。というか、僕らの側に組み立ての設計図があるので」




ウタ子「それ、教えちゃっていいやつなんですか」




MASAYAH「いいんです。知られて困る設計なら、そもそも作りません😏」




体験レッスンには、講師の側に設計図があります


結論:良い体験レッスンは、①先に話を聴く②歌を聴いて問診のように返す③その場で体感を渡す④信頼を優先する、という順番で組まれています。


これは僕が講師を育てるときに、初回レッスンの型として渡しているものです。そのまま書きます。

  • ①まず吐き出させる:いきなりレッスンを始めません。音楽歴、今の悩み、どうなりたいかを先に全部話してもらいます。ここを飛ばすと、残りの時間が全部あてずっぽうになります

  • ②歌を聴いて、問診のように返す:一度歌ってもらって、気になった点と良かった点を走り書きしておき、客観的な感想として伝えます。病院の問診とほぼ同じ作業です

  • ③その場で体感を渡す:ため息のような発声、呼吸、あくびの形などを使って、「声って呼吸で勝手に出るんだ」という感覚を初回のうちに一度だけでも味わってもらいます

  • ④内容より信頼を優先する:初回で一番大事なのは、どれだけ教えたかではなく「この人は自分のことを分かってくれている」と思ってもらえるかです


この4つが揃っていると、体験レッスンは「へえ」で終わりません。逆に、課題の指摘だけで終わった体験レッスンは、どれだけ内容が正しくても記憶に残らないんです。




ウタ子「えっ、正しいこと言っても残らないんですか」




MASAYAH「残らないです。正しさは、体感とセットでやっと効きます」




ウタ子「じゃあ指摘だけの先生って…」




MASAYAH「悪い人じゃないです。順番を一つ飛ばしてるだけ」




ウタ子「フォローするんですね😑」




MASAYAH「昔の僕がそうだったので🎓」




受ける側が見るべき5つのポイント


結論:先に話を聴かれたか、良い点も言われたか、症状ではなく原因を名指しされたか、一度でも楽に出た瞬間があったか、持ち帰る課題が一つに絞られたか。この5つです。


さっきの設計図を、受ける側から裏返すとこうなります。

  • ①先に、こちらの話を聴いてくれたか:開始5分で歌わされた体験レッスンは、あなたのために組まれていない可能性があります。何に困っているかを聴かずに処方箋は書けません

  • ②課題だけでなく、良い点も言ってくれたか:良いところを言うのはお世辞ではなく、どこを伸ばすかの宣言です。課題しか言われなかった場合、その人は「直す」ことしか見ていないかもしれません

  • ③症状ではなく、原因を名指しできたか:ここが一番はっきり差が出ます。たとえば「声が詰まる」と訴える方がいて、実際の原因は息の吸い込みがまるで足りず、喋りの延長で歌っていたことでした。「詰まってますね」で止まる人と、「詰まって聞こえるのは息が入っていないからです」まで言える人では、次にやることが変わります

  • ④その場で一度でも「楽に出た」瞬間があったか:劇的に上手くなる必要はありません。呼吸のやり方を変えた直後に「あ、苦しくない」と感じる。その一瞬があれば、その講師は体感を渡せる人です

  • ⑤持ち帰る課題が、一つに絞られていたか:良い講師は、その場で全部直そうとしません。課題を一つ渡して、次までにやってきてもらって、次に確認する。帰り道に「で、何やればいいんだっけ」となったら、それは渡され方の問題です


喉が締まる感覚は体験レッスンで最もよく相談される悩みなので、事前に読んでおくと③の見極めがしやすくなります。



「その場で決めてはいけない」は、半分だけ本当です


結論:急かされたかどうかではなく、体感が渡ったかどうかで決めてください。


よく「体験レッスンでその場で契約してはいけない」と言われます。これは半分正しくて、半分ずれています。


実際、体験レッスンの中で呼吸のやり方が変わって、本人が「こんなに楽なんだ」と分かった瞬間にその場で決める方はいらっしゃいます。これは急かされた結果ではなく、確かめたいことが確かめられたから決めただけです。そういう決め方は、まったく問題ありません。


問題なのは逆のほうです。体感は何も渡されていないのに、料金とキャンペーンの話だけが長い。そこで「今日決めれば」と来たら、一度持ち帰ってください。良い教室なら、数日考えたからといって態度は変わりません。


つまり判断の軸は「急かされたか」ではなく「自分の声に何か起きたか」です。何も起きていないのに決める理由はありませんし、起きたなら、その日に決めても遅くはありません。


その場で変わりきらなくても、だめとは限りません


結論:1回で全部変わらないのは普通です。見るべきは変化の大きさではなく、次に何をやるかが決まったかどうかです。


これは教える側の本音ですが、その場で上手くさせることには限界があります。体験レッスンでできるのは、方向を決めることと、方向が合っている感覚を一度渡すことまでです。


だから「思ったより変わらなかった」という感想自体は、教室の良し悪しを決めません。帰り道に、やることが一つ思い浮かぶかどうかのほうがずっと大事です。


ひとりで続けるか、誰かに見てもらうかで迷っている段階なら、こちらが判断材料になります。



受ける前に、一つだけ決めておいてください


結論:「どの曲のどこで困っているか」を一つ決めて持っていくと、体験レッスンの時間は別物になります。


設計図の①が「まず話を聴く」である以上、こちらが聴ける材料を持っていくほど、その時間は濃くなります。といっても難しいことではなくて、曲を一つと、その中の困っている箇所を一つ。これだけで十分です。


「なんとなく上手くなりたい」で行くと、講師も一般論から始めるしかありません。これは講師の力量の問題ではなく、材料の問題です。


年齢を気にして足踏みしている方は、こちらも先に読んでおくと行きやすくなると思います。



大人からボイトレを始めるときの全体像は、こちらにまとめてあります。



なお、受ける側として体験レッスンを一度見ておくと、将来自分が教える側に回ったときにも効きます。



🤔 よくある誤解Q&A


Q. 体験レッスンで劇的に声が変わらないと、良い教室ではない?

A. 違います。初回でできるのは方向を決めることと、方向が合っている感覚を一度渡すことまでです。見るべきは変化の大きさではなく、次にやることが決まったかどうかです。


Q. その場で契約を決めるのは危険?

A. 一律に危険ではありません。自分の声に何か起きたうえで決めるなら問題ありません。危ないのは、体感が何もないまま料金の話だけで決めさせられる場合です。


Q. 有名な教室や高額な教室ほど良い指導が受けられる?

A. 知名度や価格と、初回の組み立て方の上手さは別の話です。実際に受けて、この記事の5点で確かめてください。


Q. 課題をたくさん指摘してくれる講師ほど熱心?

A. 指摘の数と上達は比例しません。その場で全部直そうとせず、持ち帰る課題を一つに絞ってくれる人のほうが、結果として先に進みます。


❓ よくある質問(FAQ)


Q1. ボイトレの体験レッスンで一番見るべきポイントは何ですか?

A. 症状ではなく原因を名指しできているかです。「詰まってますね」で止まらず、なぜそう聞こえるのかまで言える人かどうかを見てください。


Q2. 体験レッスンで声が変わらなかったら、合っていないということですか?

A. 必ずしもそうではありません。初回は方向を決める時間なので、帰り道にやることが一つ思い浮かぶなら十分に機能しています。


Q3. 契約を急かされたらどうすればいいですか?

A. 体感が何も渡されていない状態で急かされたなら、一度持ち帰ってください。良い教室なら、考える時間を取っても態度は変わりません。


Q4. 体験レッスンの前に準備することはありますか?

A. 曲を一つと、その中で困っている箇所を一つ決めて持っていってください。それだけで初回の密度がかなり変わります。


Q5. 複数の教室を比較してもいいですか?

A. 問題ありません。同じ5点で見比べると、価格や雰囲気では分からなかった差がはっきり出ます。


✏️ まとめ:見るべきは「上手くなったか」ではなく「何が起きたか」


体験レッスンは、その場で上手くなる場所ではありません。方向を決めて、方向が合っている感覚を一度渡す場所です。


だから見るべきは、先に話を聴かれたか、良い点も言われたか、原因を名指しされたか、一度でも楽に出たか、持ち帰る課題が一つに絞られたか。この5つに尽きます。


そして、ここに全部当てはまる教室が近所に無かったとしても、この5つを知っているだけで次の体験レッスンの受け方が変わります。それが一番の収穫だと思っています。




ウタ子「設計図まで開いちゃって、他の教室に真似されません?🙄」




MASAYAH「真似してもらったほうがいいです。全体が上がるので」




ウタ子「えー、いい人ぶってますね」




MASAYAH「ぶってないです。歌う人が増えたら、僕が得するんですよ🔥」




ウタ子「結局そこですか😂」




MASAYAH「結局そこです」




この5つを持って、どこの体験レッスンでも試してみてください。もしうちで試すなら、こちらからどうぞ。



今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。

歌で世界を一つに MASAYAH(手書き署名)

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著者:MASAYAH


明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。

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