top of page

指導の言語化トレーニング|「なんとなく上手い」を教えられる力に変える

9月3日
読了時間: 5分

更新日:9月4日

キーボードを弾きながら生徒に発声を説明するボイストレーナー

結論:「なんとなく上手い」を教えられる力に変えるには、自分の感覚を1段階ずつ分解して言葉にする練習が必要です。感覚は才能ですが、言語化は訓練で身につく技術です。


この記事でわかること

  • なぜ「感覚でできる人」ほど教えるのが難しいのか

  • 言語化トレーニングの具体的なやり方

  • 言語化力を鍛える日々の習慣

  • 言語化できるようになると指導がどう変わるか




ウタ子「歌が上手い友達に『どうやって声出してるの』って聞いたら、『気持ちよく出すだけだよ』って言われて、それはそう…ってなりました」




MASAYAH「あるあるです。それ、教える気持ちが足りないんじゃなくて、単に言語化のトレーニングを積んでないだけなんですよ」




ウタ子「言語化のトレーニング?」




MASAYAH「はい。僕も最初はできなかったので、その話をさせてください」




なぜ「感覚でできる人」ほど教えるのが難しいのか


結論:無意識にできてしまっていることは、意識に上らないため、そもそも言葉にする機会自体がなかったからです。


自転車の乗り方を体で覚えている人が、初めて乗る人に「バランスを取ればいい」としか説明できないのと同じ現象です。感覚でできることと、それを言葉で説明できることは、まったく別の技術だと理解することが最初の一歩です。向いている人の特徴についてはこちらでも触れています。



言語化トレーニングの具体的なやり方


結論:「なぜそうなるのか」を3段階に分解して説明する練習を繰り返すことで、感覚を言葉に変換する力が育ちます。


具体的な練習方法は次の通りです。

  1. 今の感覚を一言でメモする:「喉が楽」「声が前に出る」など、感じたことをそのまま書き出します

  2. その感覚が起きている理由を推測する:「なぜ喉が楽なのか」を、呼吸・声帯・共鳴などの仕組みと結びつけて考えます

  3. 他人に説明する言葉に変換する:専門用語のままではなく、初めて聞く人にも伝わる例え話や比喩に置き換えます


このプロセスを繰り返すことで、感覚と言葉のつながりが少しずつ強くなっていきます。




ウタ子「例え話に変換するのが一番難しそうです」




MASAYAH「そこは僕もいまだに試行錯誤してますよ。生徒ごとに刺さる例えが違うので」




言語化力を鍛える日々の習慣


結論:練習のたびに「今の感覚を一言で書き出す」ことを習慣化すると、言語化トレーニングを特別な時間を取らずに続けられます。


新しく時間を作る必要はなく、普段の練習に「気づいたことをメモする」というひと手間を加えるだけで十分です。継続の仕組み作りについては、こちらの記事も参考になります。



言語化できるようになると指導がどう変わるか


結論:言語化力が育つと、生徒からの「なぜ」という質問に自信を持って答えられるようになり、指導の説得力が大きく変わります。


生徒は「感覚でつかんで」と言われるより、「ここにこういう理由で力が入っているから」と説明された方が納得感を持って練習に取り組めます。言語化力は、教える立場に立って初めて本当に鍛えられる力でもあります。



🤔 よくある誤解Q&A


Q. 感覚でできる人は教えるのも得意なはず?

A. いいえ。感覚でできることと、それを言葉で説明できることは別の技術です。


Q. 言語化力は生まれつきのセンス?

A. いいえ。感覚を分解して言葉にする練習を繰り返すことで、後天的に育てられる力です。


Q. 言語化トレーニングには特別な時間が必要?

A. 必ずしも必要ではありません。普段の練習に「気づきをメモする」ひと手間を加えるだけで始められます。


❓ よくある質問(FAQ)


Q1. 「なんとなく上手い」感覚は教えられる力に変えられますか?

A. はい。感覚を段階的に分解して言葉にする練習を繰り返すことで、教えられる力に変えられます。


Q2. 言語化トレーニングの具体的な方法は何ですか?

A. 感覚をメモする、理由を推測する、他人に伝わる言葉に変換するという3段階の練習が効果的です。


Q3. どのくらい続ければ効果が出ますか?

A. 個人差がありますが、日々の練習に組み込んで継続することで、少しずつ言語化する力が育っていきます。


Q4. 言語化力が育つと指導はどう変わりますか?

A. 生徒の「なぜ」という質問に自信を持って答えられるようになり、指導の説得力が増します。


Q5. 特別な教材がないと言語化トレーニングはできませんか?

A. いいえ。普段の練習にメモを取る習慣を加えるだけで、特別な教材がなくても始められます。


✏️ まとめ:言語化は「感覚」を「教える力」に変える技術


「なんとなく上手い」を教えられる力に変えるには、感覚を分解して言葉にする言語化トレーニングが欠かせません。これは生まれつきの才能ではなく、訓練によって後天的に育てられる技術です。





ウタ子「私もまず、今日の練習からメモ取ってみます」




MASAYAH「いいですね。それだけでもう言語化トレーニング、始まってますよ」




資格や学び方も含めて、あなたに合った最短ルートを一緒に考えられます。



今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。


歌で世界を一つに MASAYAH(手書き署名)

次に読む


著者:MASAYAH


明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。

bottom of page