指導の言語化トレーニング|「なんとなく上手い」を教えられる力に変える
更新日:9月4日

結論:「なんとなく上手い」を教えられる力に変えるには、自分の感覚を1段階ずつ分解して言葉にする練習が必要です。感覚は才能ですが、言語化は訓練で身につく技術です。
この記事でわかること
なぜ「感覚でできる人」ほど教えるのが難しいのか
言語化トレーニングの具体的なやり方
言語化力を鍛える日々の習慣
言語化できるようになると指導がどう変わるか
ウタ子「歌が上手い友達に『どうやって声出してるの』って聞いたら、『気持ちよく出すだけだよ』って言われて、それはそう…ってなりました」
MASAYAH「あるあるです。それ、教える気持ちが足りないんじゃなくて、単に言語化のトレーニングを積んでないだけなんですよ」
ウタ子「言語化のトレーニング?」
MASAYAH「はい。僕も最初はできなかったので、その話をさせてください」
なぜ「感覚でできる人」ほど教えるのが難しいのか
結論:無意識にできてしまっていることは、意識に上らないため、そもそも言葉にする機会自体がなかったからです。
自転車の乗り方を体で覚えている人が、初めて乗る人に「バランスを取ればいい」としか説明できないのと同じ現象です。感覚でできることと、それを言葉で説明できることは、まったく別の技術だと理解することが最初の一歩です。向いている人の特徴についてはこちらでも触れています。
言語化トレーニングの具体的なやり方
結論:「なぜそうなるのか」を3段階に分解して説明する練習を繰り返すことで、感覚を言葉に変換する力が育ちます。
具体的な練習方法は次の通りです。
今の感覚を一言でメモする:「喉が楽」「声が前に出る」など、感じたことをそのまま書き出します
その感覚が起きている理由を推測する:「なぜ喉が楽なのか」を、呼吸・声帯・共鳴などの仕組みと結びつけて考えます
他人に説明する言葉に変換する:専門用語のままではなく、初めて聞く人にも伝わる例え話や比喩に置き換えます
このプロセスを繰り返すことで、感覚と言葉のつながりが少しずつ強くなっていきます。
ウタ子「例え話に変換するのが一番難しそうです」
MASAYAH「そこは僕もいまだに試行錯誤してますよ。生徒ごとに刺さる例えが違うので」
言語化力を鍛える日々の習慣
結論:練習のたびに「今の感覚を一言で書き出す」ことを習慣化すると、言語化トレーニングを特別な時間を取らずに続けられます。
新しく時間を作る必要はなく、普段の練習に「気づいたことをメモする」というひと手間を加えるだけで十分です。継続の仕組み作りについては、こちらの記事も参考になります。
言語化できるようになると指導がどう変わるか
結論:言語化力が育つと、生徒からの「なぜ」という質問に自信を持って答えられるようになり、指導の説得力が大きく変わります。
生徒は「感覚でつかんで」と言われるより、「ここにこういう理由で力が入っているから」と説明された方が納得感を持って練習に取り組めます。言語化力は、教える立場に立って初めて本当に鍛えられる力でもあります。
🤔 よくある誤解Q&A
Q. 感覚でできる人は教えるのも得意なはず?
A. いいえ。感覚でできることと、それを言葉で説明できることは別の技術です。
Q. 言語化力は生まれつきのセンス?
A. いいえ。感覚を分解して言葉にする練習を繰り返すことで、後天的に育てられる力です。
Q. 言語化トレーニングには特別な時間が必要?
A. 必ずしも必要ではありません。普段の練習に「気づきをメモする」ひと手間を加えるだけで始められます。
❓ よくある質問(FAQ)
Q1. 「なんとなく上手い」感覚は教えられる力に変えられますか?
A. はい。感覚を段階的に分解して言葉にする練習を繰り返すことで、教えられる力に変えられます。
Q2. 言語化トレーニングの具体的な方法は何ですか?
A. 感覚をメモする、理由を推測する、他人に伝わる言葉に変換するという3段階の練習が効果的です。
Q3. どのくらい続ければ効果が出ますか?
A. 個人差がありますが、日々の練習に組み込んで継続することで、少しずつ言語化する力が育っていきます。
Q4. 言語化力が育つと指導はどう変わりますか?
A. 生徒の「なぜ」という質問に自信を持って答えられるようになり、指導の説得力が増します。
Q5. 特別な教材がないと言語化トレーニングはできませんか?
A. いいえ。普段の練習にメモを取る習慣を加えるだけで、特別な教材がなくても始められます。
✏️ まとめ:言語化は「感覚」を「教える力」に変える技術
「なんとなく上手い」を教えられる力に変えるには、感覚を分解して言葉にする言語化トレーニングが欠かせません。これは生まれつきの才能ではなく、訓練によって後天的に育てられる技術です。
ウタ子「私もまず、今日の練習からメモ取ってみます」
MASAYAH「いいですね。それだけでもう言語化トレーニング、始まってますよ」
資格や学び方も含めて、あなたに合った最短ルートを一緒に考えられます。
今日もどこかで、あなたの歌がちょっと良くなりますように。

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著者:MASAYAH
明治大学経営学部国際経営学科卒。ニューヨークとロサンゼルスでボイストレーニングを受けながら、日米のメジャーアーティストの制作に関わる。新宿にラニーボーカルスクール東京を創設しこれまで約3,000人をボイトレ指導。テレビやYouTubeなどメディアにも多数出演。


